主な研究報告 | 10月18日（金）、米国株はハイテク大手企業の好調な業績と好調な経済データに支えられ上昇しました。ダウ平均株価とS&P500は揃って過去最高の終値を更新しました。
主な研究報告 | ハイテク株が上昇を牽引
ストリーミング大手のNetflixが第3四半期の新規ユーザー数でアナリスト予想を上回ったことが、株価上昇の主な要因となりました。18日、Netflixの株価は11.1%急騰し、通信サービスセクター株も0.9%の上昇を見せました。
同日、AppleとNVIDIAの株価も上昇し、市場を押し上げました。Appleは新型iPhone 16シリーズの中国での販売が予想を超える好調な売れ行きを見せたことで、株価は1.2%上昇しました。NVIDIAは0.8%上昇し、米国の大手銀行であるバンク・オブ・アメリカがNVIDIAの目標株価を165USDから190USDに引き上げました。
アメリカン・エキスプレスがダウの上昇を抑制も、全体的な市場は楽観的
アメリカン・エキスプレスの株価下落がダウの上昇を抑制しましたが、情報技術セクターは0.5%の上昇を記録し、市場全体のムードは依然として楽観的でした。
S&P500には高評価の圧力がかかる中、企業業績が安心材料に
S&P500の予想PERが22倍に迫る中、投資家はその高いバリュエーションに懸念を抱いています。さらに米大統領選が市場の変動要因となる可能性も指摘されていますが、強力な企業業績がこれらの懸念を和らげています。
主な研究報告 | 市場動向
先週、S&P500は0.9%、ナスダックは0.8%、ダウは1.0%上昇しました。
2024年10月18日（金）の終値は以下の通りです：
- ダウ平均: 43,275.91ポイント（+36.86ポイント、+0.09%）
- S&P500: 5,864.67ポイント（+23.20ポイント、+0.40%）
- ナスダック: 18,489.55ポイント（+115.94ポイント、+0.63%）
- 米国10年国債利回り: 4.083%
- VIX指数: 18.03ポイント（-1.08ポイント、-5.65%）
半導体株の変動
先週米国のハイテク株は、特に半導体分野で大きな変動を見せました。10月15日（火）、オランダの半導体大手ASMLが四半期受注の予想を下回る業績を発表し、半導体株全体に影響を与えました。投資家は急速に売りに転じ、ASMLの株価が急落し、半導体業界全体が下落しました。
しかし、10月17日（木）には市場のムードが一転しました。台湾の半導体大手TSMCの好調な決算が発表され、AIチップの強い需要が業績を押し上げたことが、投資家の再評価を引き起こし、半導体株への信頼が回復しました。
TSMCの予想を上回る業績は、投資家の売りを抑制し、これにより強気派が市場を押し上げました。
米国株の上昇はどこまで続くのか？
米国株は特にハイテク株の強さが際立ち、強気な投資家によって勢いを増しています。米国株は繰り返し過去最高値を更新しており、市場全体に楽観的なムードが広がっていますが、 その一方で、突然の下落リスクにも注意が必要です。
米国株の上昇が続き、明確な調整局面が見られない中で、投資家たちはこの上昇がどこまで続くのかに注目しています。
情報提供元：シカゴ・マーカンタイル取引所（CME）、ブルームバーグ
ジェームズ・ゴメス氏について
この解説は、30年以上の金融業界での経験を持つジェームス・ゴメス氏によって執筆されました。彼はアメリカの大手銀行で20年以上勤務していました。
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